2024年03月19日

価格転嫁の推進にはスライド条項の運用基準の策定が必要です!

 物価高に負けない賃上げを実現する
ことは、岸田政権の最大のテーマです。

 先日、第6回官公需に関する関係府省等
副大臣会議がありました。

 私からは、スライド条項の運用基準の
策定のお願いの発言をしました。

 契約後の労務費や資機材の高騰の際に、
請負代金額を適切に変更する
「スライド条項」は存在していますが、
その適切な運用をするためには、
事前に、平時から、
運用基準の存在が必要です。

 物品等の単品スライド条項、
労務費等のインフレスライド条項と
ありますが、
国(省庁等)の策定率は68.4%。

 都道府県、指定都市は、100%
策定されていますが、
市区町村は、単品スライド条項が46.5%、
インフレスライド条項が44.3%と、
非常に策定が遅れています。

 国交省では引き続き、「公共工事の
入札及び契約の適正化の促進に関する
法律」に基づき、公共発注者に要請して
参ります。

 引き続き、適正価格取引、円滑な
価格転嫁の実現の為に、取り組みに
努めます。




   

Posted by 國場幸之助 at 11:52Comments(1)

2024年03月17日

福井駅にて、北陸新幹線(金沢・敦賀間)開業式典

北陸新幹線の開業式典で、
福井駅にて出発式の祝辞を
国交省を代表して述べました。

 5時25分。

 とても寒く、とても熱い朝でした。

 斉藤大臣は敦賀駅の出発式
でしたが、各駅にて、国交省の
政務三役、次官等幹部が一堂に
臨んでいるということ一点でも、
極めて重要なプロジェクトの完成
であったことが伝わります。

 元旦の能登半島地震のお悔やみ
とお見舞い、そして、北陸に復旧
復興の強い決意と新たな希望を
感じさせる開業のタイミングでも
ありました。

 1973年の整備計画から51年の
歳月を経ての新幹線が福井に来た
節目。

 歴史的に瞬間に立ち会えたのは
非常に強運でした。

 敦賀から新大阪までの着工に
向けた諸条件の検討を早期に深める
ことも含め、東京大阪間の北陸ルートを
確立することは、大規模自然災害対応の
観点から、また、国土論の点からも
重要な戦略的インフラです。

 多くの関係者の熱量から、
新幹線というプロジェクトは、
世代を超えた熱情溢れる志の継承が
達成された賜物であると体感し、
感動しました。

 7時20分からのハピラインふくい線の
出発式からも並行在来線の在り方を
考えさせられました。  

Posted by 國場幸之助 at 09:00Comments(0)

2024年03月06日

今月末で期限を迎える沖縄自動車道の特別割引の指示を出しました

 沖縄自動車道特別割引は、
1998年の12月、当時の稲嶺知事が、
沖縄政策協議会の場で要望した
6つの項目のひとつであり、
翌年7月の導入された、歴史のある
沖縄振興策です。

 土日祝日昼間夜間を問わず、
35.5%の割引率は、破格です。

 料金割引は今月末までが期限です。

 昨日、沖縄県の経済界からの要請を
受けました。

 それを踏まえて、沖縄自動車道の割引に
ついて、ETC利用促進の観点から、
ETC車限定で、1年間延長する方針で、
事務方に指示しました。

 沖縄県のETC導入率は、68.3%で
全国最下位、全国平均は95%です。

 ETC車載器購入の際には、2万台を目標に
沖縄県では新車を除き1万円の助成、
マイレージポイントで5千円分の付与等の、
キャンペーンはありますが、
3月3日時点で、1万793台と、約半分しか、
活用されていないのは実にもったいない。

 今年の4月以降、現金車は、那覇許田間が、
1040円から1610円と通常料金となります。

 年間約40億円の補助です。

 鉄道のない沖縄にとって重要な振興策ですが、
ETC導入の機運醸成にも、引き続き、
力を入れます。

   

Posted by 國場幸之助 at 11:27Comments(0)

2024年03月05日

第3回離島振興議連

 今日は第3回の離島農業振興議連を開催し、
1479島という、日本で一番離島の数が多い
長崎県、特に、五島のイノベンションセンター
の取り組みを学びました。

 高度な冷蔵・冷凍・貯蔵技術や物流拠点を
うまく連携させ、2030年までに、
さつまいも4000トンのブランド産地を目指す
五島イノベーションセンターの取り組みは
実に、興味深いものがありました。

 森山裕議連会長からは、
「種子島の様な耕畜連携を活用し、内地では
出来ないものを作る、食料安全保障の観点
からも、どこの離島でも輸送コストに負けない
付加価値の高い農作物を作る」という趣旨の
発言もありました。

 本日は参加者からも活発な意見が寄せられ、
衆知を集めた貴重な時間でした。  

Posted by 國場幸之助 at 18:19Comments(0)

2024年02月23日

ウクライナ戦争から2年

ウクライナ戦争から2年が経ちます。

戦争から平和を考える視座は
極めて重要です。

私は、マキャベリの「天国へ行く確実な道は、
地獄へ行く道を熟知することである」という
箴言を大切にしています。

平和のために軍事と安全保障を学ぶ。

今後のその姿勢を大切にしていきます。

いかなる事態でも命を守る事は最重要です。

ウクライナでは負傷した兵士の約半数が
医療機関への搬送中に死亡している現状が
あり、コンテナ型の移動救急治療設備を
開発したと報道で知りました。

我が国も、戦傷医療における輸血に
関する有識者検討会の提言をまとめ、
公表しました。

イラクやアフガニスタン等での米軍作戦の
分析によると、戦傷において死亡した兵士の
約87%は、医療施設搬入前の前線で死亡し、
生存できた可能性のある24%の内、
死因の91%は出血死でした。

また死因第2位の気道閉塞が8%、
緊張性気胸が1%であり、輸血が決定的に
命を守る対応策であることが明白です。

病院到着後も死因の8割は出血死で、
受傷後30分から40分以内の輸血は
特に生存率を高めるなど、
輸血戦略の重要性が強調されています。

提言の結論では、2度から4度で
21日間有効期限を持つ、血小板を含む
低力価O型全血が、管理面と止血効果に
おいて最適であり、戦傷医療において
最も有用で、薬事承認を目指し、
広義の隊員間輸血としても
実現できるように取り組むと
されていました。

今週は、日本とウクライナの
経済復興推進会議が東京で開催され、
国会周辺ではウクライナの国旗が
掲げられていました。

地雷や瓦礫の撤去や農業用吸水ポリマー等、
56件の協力文書が締結されています。

日本として貢献できる分野で責務を果たす。

ウクライナ戦況には様々な分析がありますが、
気になるのは、継続戦闘能力、
弾薬の不足です。

ウクライナの1日の砲弾量は、
ロシアの3分の1以下に低下し、
継続戦闘能力が激減し、欧米の支援が
死活的に重要となっていますが、
共和党主導の米国下院は
ウクライナ支援を含む緊急予算成立の
見通しが立っていない。

ちなみに、米国共和党支持者の
48%がウクライナ支援が過剰すぎると
示す世論調査もあるようです。

 この2年間で、ロシアとイランと
北朝鮮の連携が深まり、
中東では、イスラエルとガザの紛争深刻化、
そして、米国大統領選挙の行方。

 トランプ前大統領の、NATOに対して、
十分な防衛費を負担しない加盟国を
米国は守らないという発言が物議を
醸しています。

 先行きが不透明であるほど
普遍的な原理原則から備えることが
不可欠です。

  

Posted by 國場幸之助 at 21:48Comments(1)

2024年02月13日

能登半島地震被災地現場入り

能登半島地震の被災地に入りました。

もっと早く現場に行きたかったのですが、
対応状況もあるとのことでこのタイミングに
なりました。

やはり、被災現場でなければ聞けない話、
感じられない空氣があります。

それが体感しないと、国会対応等で
迫力も出ない。

貴重な機会でした。

スケジュールや準備をしてくれた
全ての関係者に感謝です。

印象に残った話、感じた事を記します。

・現段階でも多くの断水が続き、自治体の
責任者が今でも被災者にトイレやお風呂や
生活用水の使用、節水を呼びかけざるを得ない。

・金沢市から被災地まで渋滞等で移動に
時間がかかるため、水を飲まずトイレを控え、
作業時間の確保に努めている。

・最も断水世帯が多い七尾市の上下水道の
応急復旧支援隊として携わっている
名古屋市の水道技術者から聞いた話では、
水道管の老朽化がひどく、検査をしている最中に
管が壊れる場面があったと。

・水道が使えても下水道が復旧しないと水は
使えない。水道は50%くらい通水しているが、
下水道は4割ほどしか機能回復していない。

・全国から復旧応援部隊は数多く集まっているが、
往復に時間がかかりすぎて作業時間が
確保できていない。当初は、被災地まで、
11時間かかった。今は片道4時間、5時間で
行けるが、もっと被災地近隣に
今まで以上のキャンピングカーとかを
集めて時間の有効活用出来る滞在拠点を
 作ってほしい。

・JR西日本、能登鉄道における被害状況現場
 での話。鉄道の復旧作業は最後はミリ単位で
 直さなくてはならないので、どうしても人の手で
 丁寧に慎重に対応せざるを得ない。

・液状化被害が最も深刻であった内灘町も
 強烈な印象があります。
 液状化が最もひどい現場では、液状化マップと
 照らし合わせながら説明を受けました。
 東日本大震災後から、液状化マップの必要性を
 主張しているが、地図作成には、ボーリング調査
 などで予算と手間がかかり、ここまで精緻なものは、
 北陸整備局しかまだ作っていない。
 復旧に関して、地元からは国直轄で液状化被害
 対応の依頼が来ている。液状化対策は実際に
 起きれば深刻な被害だが、対策をしたからといって
 防げるとは限らない。
 国は技術や対策支援の提案、財政支援は出来るが、
 最終的には地域の合意形成と判断、決断に
 委ねられている、と。

・被災地の緊急最優先支援は「水」です。
 大型巡視船2隻で、1日12時間、200トン規模で
 生活用水を提供し、海上保安庁による懸命な
 給水支援活動は、日中は七尾港で病院や
 避難所や支援者用施設への給水、入浴支援等
 に従事し、夜間は伏木富山港で補給とフル稼働でした。

・半島の震災は地上のアクセス網が
 分断されていたので、港の活用が極めて重要。
 被害を受けた6つの港湾施設の一部管理を
 国交省が担い、8港2海岸については
 大規模災害復旧法に基づく代行復旧により、
 迅速な復旧作業を迅速に進めています。
 特に活用頻度の高い七尾港には、
 取扱が停止された木材がダーンと山積みに
 なっており、目の前には、支援者支援という
 重要な任務を担うナッチャンWorldが
 停泊していました。

・全壊、半壊、一部破損と県内で最も住家被害の
 深刻な七尾市の、万行第一団地での
 応急仮設住宅を建設している現場では
 多くの作業員がテキパキと動いていました。
 生活していた場所に愛着が強い被災者が
 多いので、それぞれの市町内に、
 応急的な住まいの供給計画を断行中でした。
 建設型応急仮設住宅は3月までに3000戸の目標。

・石川県産業展示館における物資輸送拠点では
 激励の挨拶をしました。
 石川県のトラック協会や日通、県庁、物流関係の
 皆様は、自ら被災者であるにもかかわらず、
 連日連夜、市町への2次輸送、避難所までの
 3次輸送被災地といった、命と生活を守る
 物資輸送という尊い任務に懸命に
 当たっていました。

・また、気象庁の存在も重要です。
 国交省の災害対策本部会議では、まず、
 気象庁から発言がスタートします。
 気象状況に応じてからでしか、
 災害復旧の行動スケジュールを定める
 ことは出来ないからです。
 札幌から沖縄の管区まで、応援派遣、
 気象庁防災対応支援チームが派遣され、
 被災自治体にも支援チームは派遣され、
 気象や地震活動の状況をきめ細かく
 解説するという大切なミッションを
 担っています。

 斉藤大臣を先頭に、国交省として出来ることを
すべてやり、かつ、やるべきことをすべてやる、
実行する決意を新たにした現地入りでした。
  

Posted by 國場幸之助 at 23:43Comments(0)

2024年02月07日

北方領土返還要求全国大会

 北方領土の元島民は、5208人。

 平均年齢は88歳です。

 時間は残されていません。

 岸田総理からは、特に、北方墓参に
重点を置いて、
領土問題を解決し、平和条約を締結
するという方針の堅持が示されました。

 本日の令和6年
北方領土返還要求全国大会にて。

 断固とした取り組みへの熱意を
練り上げた機会にもなりました。

   

Posted by 國場幸之助 at 13:45Comments(0)

2024年02月05日

防災と防衛を結ぶ国民保護

 大雪警報の故か、衆議院の会館も
早めに帰る方が多く、公共交通でも
様々な影響が出ており、万全の警戒が
必要です。

 能登半島地震ですが、
防衛省の災害派遣資料には、
2月4日までの活動実績に、
人命救助をした人数が、
約1040名と記されています。

 国交省や消防や警察や自治体や、
自衛隊関係者らが、元旦から懸命に
活動を継続しています。

 被災者を救えなかった無念の場面も
多々あったと察しますが、必死の
救出活動の結果、救えた命も多くあり、
この点を伝えていくことも大切であると
考えます。

 しかし、改めて痛感することは、
半島での震災は、対応が極めて難しく、
現時点でいわれることのひとつに、
石川県の地域防災計画の推定と実際に
起きた震災との大きな乖離です。

 南海トラフを想定すると、伊豆半島や
紀伊半島、そして、多くの離島も含め、
今回の震災から学べる教訓は
尽きないと考えます。

 また、防災と防衛、国民保護は深く
連動する側面があります。

 先月30日、国と沖縄県、先島諸島の
5市町村による共同訓練として、
武力攻撃予測事態を想定し、
先島諸島から九州・山口各県への
住民避難に係る図上訓練を実施しています。

 輸送力確保の更なる具体化や、
要配慮者への避難手順の検討、
円滑な避難誘導の為の避難要領等の
更なる具体化等が検討テーマでありましたが、
いかなる事態でも国民県民の命を救う
という政治の原点を貫徹するためにも
重要なテーマです。

 国民保護は防災と防衛を結ぶ懸け橋。  

Posted by 國場幸之助 at 22:13Comments(0)

2024年02月03日

避難道路・インフラの大切さ

 自民党県連の政調会長である
座波一県議から、国道331号バイパス化と
南部東道路の延伸・接続について
要請を受けました。

 地域人口の約3割が国道331号沿線の
標高10メートル以下の海岸低地で生活し、
大規模災害時に高台や避難施設への
アクセスが無い知念半島に
「避難道路建設を!」という主張には
説得力を感じました。

 能登半島地震でも、大動脈の国道249号
沿岸部では、応急復旧だけでも数か月を
要する寸断があり、現状で応急復旧率は
約8割、また、大規模な地滑りが
確認された箇所は2次被害防止の観点から
国直轄による緊急的な対策工事を
実施中とのことです。

 半島地域や中山間地、そして沖縄県の様な
島嶼県は、耐震強化道路、空港港湾、
無電柱化の取り組みは不可欠です。

 特定重要拠点空港港湾も、安全保障の
観点のみではなく、民生はもとより、
防災と防衛の一体化の視点で、取り組むことが
必要です。

 また、今年4月から水道行政が厚労省から
国交省に移管されるに伴い、自治体の相互支援の
枠組みに加え、国も上下水道一体の復旧に
向けて支援しています。

 水道管の耐震化の大幅な遅れが、
長期化する断水の原因ともなっており、
特に、下水道被害は、輪島市、珠洲市、穴水町、
能登町の下水道管の点検できた約320キロの内、
約7割が地震で損壊し、汚水が溢れ出る恐れから、
トイレや洗濯や風呂の回数を減らすなど
高齢者の多い世帯への過度な負担を強いている
現状が毎日新聞で報道されています。

 北陸への支援を強化、継続するとともに、
災害は時と場所と人を選ばない以上、
自らの地域の現状はどうなのかという
自問自答も大切です。

  

Posted by 國場幸之助 at 21:54Comments(0)

2024年02月03日

羽田空港衝突事故から一月経ちました

 先月の1月2日は、那覇空港から
17時25分羽田空港着予定の飛行機に
乗っていました。

海保機と民航機の衝突事故を知ったのは、
国土交通省に向かう車両でのニュースです。

衝突炎上事故が発生したのは、
17時47分でしたので、安否を心配した
妻から直ぐ電話がありました。

当初は火災事故の発生以上の状況は
把握できませんでしたが、国交省に
着いて暫くすると報道等で深刻な状況が
刻々と明らかになり衝撃を受けたのを
記憶しています。

岸田総理の施政方針演説では、
「二度とこのような事故が起きないよう、
ハード・ソフト両面から再発防止対策に
迅速に取り組むとともに、
運輸安全委員会による原因究明を踏まえ、
航空の安全・安心に向けた抜本的な対策を
講じてまいります」とありました。

今年最初の運輸安全委員会の会見が、
1月23日にありました。

再発防止のための原因究明は、
管制、海保機、民航機等への調査など
長い時間がかかるといわれています。

 既に国交省のHP等で公開されている
内容ではありますが、武田委員長から、
今後の事故の防止や被害軽減を図るうえで、
航空局その他の関係機関に対して、
提供することが重要と認めた場合は、
経過報告を出すことも示されています。

 また、運輸安全委員会の報告のみ
ではなく、1月19日から、有識者による
「羽田空港航空機衝突事故対策検討委員会」が
開催され、夏には中間取りまとめを行う取り組みを
進めています。

 主な検討事項は、
・パイロットと管制官に対する注意喚起システムの
 強化の必要性。
・パイロットと管制官の交信の見直しの必要性。
 等です。

 既に、1月9日に、国交省から
航空の安全・安心に向けた緊急対策が打ち出され、
滑走路への誤進入を常時レーダー監視する
人員の配置等が羽田空港に関しては
1月6日から実施しています。

 この滑走路占有監視支援システムは、
全国97ある空港の内、羽田、成田、中部、
伊丹、関西、福岡、那覇空港に設置されていますが、
常時監視する人員配置になっていませんでしたし、
警報音が鳴る構造にもなっていない。

 管制のみではなく、フライトレコーダーや
ボイスレコーダーの解析を通し、
機長や副機長や整備士等のお互いの認識、
進入のタイミングや着陸予定の滑走路上に
海保機があるのを気づいていたのか、
管制の指示と実際の機の判断の認識や
齟齬や事故を避けるための緊急是正や
対応を試みていたのか等々、
様々な疑問が浮かびますが、今は、
運輸安全委員会の懸命な調査が
重要な段階です。

 同時に警視庁の特別捜査も進んでおり、
過去の事例を鑑みると様々な課題もありそうです。

 ハード、ソフト、両面からの再発防止策、
そして、デジタルとアナログを駆使し、
終わりのない安全対策に向け取り組んで
いきます。
  

Posted by 國場幸之助 at 19:45Comments(0)

2024年02月01日

能登半島地震からひと月となります

本日で能登半島地震からひと月となります。

改めて、元旦の日に被災された方々へ、
行方不明の方も含め、ご冥福と、悔やみと、
お見舞いを申し上げます。

どんな震災でも、生存率の分岐点となる
発生後72時間が極めて重要ですが、
今回の震災は、半島の先端という地理と、
能登半島に至る道路の壊滅で、
被災地に入るのに大変な苦労がありました。

被災地迄アクセスする際には、
テックフォースが極めて重要な役割を
果たします。

 本日も419名派遣され、
延べ1万4440人が対応にあたっています。

 災害復旧には、自衛隊や警察や消防等が
脚光を浴びますが、彼らの活躍する先駆けとして、
テックフォースの存在は緊急対応時に不可欠です。

 道路が制限されると自ずと海と空の活用が
重要となります。

 港湾関係では、港湾法55条の3の3に基づく
権限代行を実施し、これまで、七尾港で
延べ60隻、輪島港で延べ13隻、飯田港で
延べ10隻活用されています。

 また、七尾港には、自衛隊のPFI船、
「はくおう」は被災された方々へ入浴や宿泊や
食事の提供をしています。

 また、「なっちゃんワールド」船は、
被災6町村である七尾市、輪島市、珠洲市、
志賀町、穴水町、能登町に派遣されている国
及び県内外の自治体職員のシャワーや
宿泊支援をしています。

 災害対応では、支援をする方々を支援する
支援者支援は、極めて重要ですので、
自衛隊PFI船の活用は意義深いものがあります。

 能登空港は、1月22日に滑走路の
応急復旧完了し、25日から民航機が
受け入れ可能となりました。

 緊急消防援助隊の先遣隊25人が
海上自衛隊のヘリで珠洲市に入ったのは
2日だそうですが、今回の震災から、
半島や離島や陸の孤島である
過疎地域における震災対応の困難さを
痛感します。

 あと、総理の施政方針演説で、
ドローンの活用による医薬品配送や
立ち入り困難地域の上空からの被災状況確認、
無線中継ドローンによる携帯回線の応急復旧など、
ドローンによる災害対応が本格的に行われている
初めての震災対応でもあります。

 その大きな貢献に、ジュイダの嶋本らの
働きがあるのも誇らしい限りです。
  

Posted by 國場幸之助 at 20:53Comments(0)

2024年01月31日

誕生月 父への感謝

今月51歳になりました。

まずは今日まで心身とも元氣に、
生み育んでくれた両親に感謝です。

誕生日は親とご先祖様に感謝をする日です。

父が昨年末、大みそかの未明に他界しました。

昨年11月下旬、主治医から治療を継続することが
厳しくなったことを本人に告げる場に、
母といました。

私はここまではっきりと本人に告げるのか、
と衝撃を受けましたが、父はいたって冷静で、
「しょうがない。運命だな。今まで(治療を)本当に
有難う」と、平生を保っていた。

医師からは、「今晩は眠れないと思うから
側にいてください」と言われましたが、私は最終便で
上京しなければならないので、翌朝電話しました。

「寝れたよ」と普段通り話していたので、
安心しましたが、亡くなる迄のひと月とちょっとの間、
普段、沖縄にいれなかった分、
末期であるが故の病院の許可もありましたので、
地元に入れるわずかな夜は、緩和ケアの病棟に
泊まる様に努めていました。

オリブ山病院はキリスト教を基調とした
緩和ケアでしたが、実に丁寧に対応いただき、
看護師やスタッフの人柄も素晴らしく、
家族一同心から今も感謝しております。

病棟の側の待合室にキリスト教に
関する本が何冊かありました。

看病、といっても私にできることは、
ただ側にいて体をさすったり、
痛みがきつそうな時は、
ナースステーションに連絡したり、
話ができる時期は会話をする位ですが、
その合間に、本棚にあったキリスト教関連本を
パラパラ捲っていました。

実に心に沁みるというか、心の支えになりました。

特にタイトルは忘れましたが、
旧約聖書の「箴言」の言葉と解説を、
365日、毎日読める構成の本は実に良かった。

あと、新約聖書の「テサロニケの信徒への手紙」の
「いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。
どんなことにも感謝しなさい」という言葉は、
安岡正篤先生の「心中常に喜神を含む、
心中常に絶えず感謝の念を含む、
常に陰徳を志す」という言葉にも通じる
実に普遍的で深い言葉で、
私自身は非常に魂を鼓舞されています。

父が他界した夜は、弟夫婦がその場にいました。

能登半島地震が起きたのはその翌日です。

震災で亡くなった方々は、お正月の日に、
家族や親せきや、久々に集まる団らんの場で
あったことでしょう。

建物の倒壊による圧死や窒息死や低体温等で、
尊い命が失われ、大切な人と今生の別れとなる。

突然の出来事であり、ご本人とご遺族の絶望の
氣持ちは、計り知れない。

言葉に出来ない深い悲しみです。

また、次の日には羽田空港で
民間機と海保機の衝突死亡事故が起きました。

私自身、父親を亡くした直後でしたから、
被災者、被害者に寄り添うという言葉ではなく、
まさに我が事として切実に痛切に感じ入りました。

私は、「寄り添う」という言葉は使わないように
しています。

「我が事として」どれだけ真剣に当事者意識を
持って受け入れているか。

自問自答をしながらこの様に考え、
行動する様に努めています。

私は1月生まれですから、誕生月にこの一年、
どのような年にするのかと年頭の決意も
含めて考えますが、今年は、とにかく本氣で生きる、
そして、生かされていることに感謝し、
愚直に懸命に、己に課せられた為すべき事に、
1日いちにち、真剣に真摯に取り組んでいこうと
決意しています。

特に父に対して。己自身に対して。

 あと、不思議な感覚ですが、父が亡くなっても、
まだ、いる、確信があります。

 何なのか分かりませんが、特に父の前で、
線香を立てて、手を合わせるとき、
自然と言葉で話しかけている自分を素直に
受け入れている己自身に、
霊魂不滅を確信するとはこのことだなと
妙に納得しています。

 死生観を記すつもりはないですが、
やはり、亡くなった大切な方や
ご先祖様や神様がずっと絶えず
見守ってくださっている、と
感じられる感性は幸せな事です。

 また、「幸之助」という名前を付けて
くれたことにも本当に感謝しています。
  

Posted by 國場幸之助 at 22:42Comments(0)

2024年01月22日

2次避難を

 昨日の石川県のホームページ等を
観ると、能登半島地震では避難されて
いる方が、1万5656人、その内、
二次避難されている方が、2607人と
全体の約16%にとどまっている現状を
心配しています。

受け入れ可能な施設は1061施設、
30518人分が現状ではある様です。

 生まれ育った大切な故郷を離れたくない
気持ちを尊重しつつも、他にも離れられ
ない状況は多々あると察しますが、
熊本地震の際も災害関連死が
震災時から3ヵ月以内に8割という
データもありました。

 特に高齢者や体調が万全でない、
持病等をお持ちの方の、一次避難所から
の移動は様々な手法で優先すべきでは
ないか。

 生活インフラが脆弱な避難所に、
食料や生活支援物資を届け、
支援を続ける支援者の疲弊が蓄積され、
支援者支援の課題もあります。

 孤立集落が解消しつつある現状の
次の緊急課題のひとつです。


   

Posted by 國場幸之助 at 01:19Comments(0)

2024年01月20日

派閥解消宣言

 岸田総理の派閥解消は衝撃でした。

 国民の政治に対する信頼を回復する
為には、国民の懐深く入り、初心原点
から虚心坦懐に練り上げていかなくては
ならないという決意と覚悟、
そして、強い危機感の
顕示であると受けとめています。

 来週火曜日に宏池会臨時例会の
招集があります。

   

Posted by 國場幸之助 at 13:14Comments(0)

2024年01月20日

被災地の下水道復旧

 石川県内の下水道処理場の機能は
回復したものの、3ポンプ場が機能停止し、
1月5日から県内の下水道技術者派遣、
1月8日から全国の下水道技術者が、
能登半島北部6市町へ早期復旧に向けた
方針立案支援等を重点的に支援しています。

 下水道復旧に関して綴っているのは、
地震の起きた元旦から被災地で懸命に
頑張っている防災担当の古賀内閣府副大臣
が一時東京に戻った際、本人から直接、
必要な取り組みに関して聞いた内容の
ひとつであるからです。

 被災者支援に関しても必要性を強調して
いました。

 私も国交省には早期の現地入り調整を
指示していますが、支援する方々も、
宿泊している場所から被災現場まで、
片道5、6時間、作業に5、6時間、
帰りに5、6時間かかっている現状もあるようで、
アクセス道路がひとつに限定されている状況も
あると被災地選出の西田代議士から
直接電話で聞いています。

 寒さがピークの時期だけに、現場の状況が
非常に心配です。  

Posted by 國場幸之助 at 11:59Comments(0)

2024年01月14日

二次避難へ

 災害関連死は、熊本地震等から
観ると3ヵ月以内に約8割発生して
いるところから、早期の2次避難が
急務です。

 多くの関係機関が全力で取り組んで
おり、被災者支援を担う方々の支援も
絶対的に大事です。

 国交省も積極的に資料を公表しています
が、例えば、来月末までに最大の受け入れ
可能施設として、

石川県 205施設 6089人
福井県 26施設 690人
富山県 39施設 1010人
新潟県 65施設 1041人

岐阜県 70施設 1105人
滋賀県 45施設 2237人
長野県 13施設 268人

首都圏 120施設 5390人
中部圏 35施設 1035人
関東圏 141施設 5573人

と記されてます。

 二次避難の輸送方法は、
石川県と協力して、
バス協会、タクシー協会に対し
車両の確保を要請中とあります。

 沖縄県も
被災された方300人を
航空機往復全額負担し、
30日間以内で7000円を上限/日
と対応を表明しています。

 沖縄ツーリストの東会長から、
地震発生直後から提案があり、
その旨も共有していますが、
具体的にどのように落とし込めるのか
引き続き取り組みます。

   
  

Posted by 國場幸之助 at 17:10Comments(0)

2024年01月14日

今年初の北朝鮮弾道ミサイル

 本日は在京当番で、資料を整理
しながら、ブログを書いていますが、
先ほど北朝鮮が発射した今年初めての
弾道ミサイルは、既に報道には
出ていますが、日本海のEEZ外側
に着弾しています。

 内容分析や被害状況の確認を待ちたい。

 いずれにせよ、地域と世界の脅威となる
国連安保理決議違反であり、断固とした
抗議は当然であり、その資金源となっている
北朝鮮の不正サイバー攻撃の元を追求した
対策が、日米韓で急務です。

 

 

  

Posted by 國場幸之助 at 16:33Comments(0)

2024年01月14日

ヤポネシア

 アフラシアについて書くと、
島尾敏雄の「ヤポネシア」論を
思い浮かべてしまう。

 中学高校のころ、授業で出て
きて懐かしい名前ですが、
今考えたら実に深い。

 奄美特措法改正は国交省として、
日切れ法案、重要法案ですが、
その中に、「沖縄との連携」が
盛り込まれるのは注目し、歓迎して
います。

 世界自然遺産も含め、観光や交流や
物流等で、関係性が進化することも
躍動感があり期待していますが、
奄美沖縄から、令和の国づくり、国家観を
構想する契機にもなるのではないか、と、
奄美訪問を契機に考えています。

 また、島尾敏雄は、特攻隊の生き残りでも
あり、戦争と平和を考えるうえでも優れた
考察を残していると感心しています。

 飛行機の中で、「戦艦大和ノ最後」の
吉田満との対談を読んで、改めて感じ
入りました。

 奄振法案審議をきっかけに、島尾文学も
再読してみようか。


  

Posted by 國場幸之助 at 16:09Comments(0)

2024年01月14日

アフラシア

 かつて歴史家のトインビーが、
「アフラシア」という概念を1930年代に、
アジアとアフリカ地域を指して提唱しました。

 1955年のアジアアフリカ会議、いわゆる
バンドン会議はアフラシアの枠組みの
ひとつの結実ですが、
冷戦真っただ中で、非同盟を標榜する
アジアアフリカ会議の枠組みに、
日本も当初から参加していたことは
注目に値します。

 50周年会議は小泉総理、60周年会議は
安倍総理が参加し、来年は70周年です。

 ヨーロッパ、アジア、インド太平洋、
グローバルサウスという概念と同時に、
アフラシアという秩序構想は、分断する
世界を整える価値になりえると考えます。

 2025年は、横浜でTICAD9が開催予定です。

 2100年には世界人口の8割を占める
アジアアフリカ地域の重要性を、アフラシア
という言葉の普及と共に、アジアアフリカ会議の
活用を、「人間の尊厳」と「自由で開かれた
世界秩序」の実現の為の年という捉え方も
本年の意義であると考えます。
  

Posted by 國場幸之助 at 15:32Comments(0)

2024年01月14日

台湾総統選挙

 今年は、70の国・地域で選挙があると
いわれています。

 昨日投票された台湾の総統選挙では、
民進党の頼清徳候補が当選しました。

 最初に会談した相手が、日本台湾交流
協会の会長と代表であったことから、
引き続き、日本重視の姿勢が伺えます。

 台湾との関係は非政府間の実務関係
ですが、掛け替えのない大切な友人であり、
盟友です。

 台湾海峡の平和と安定を切に願うとともに、
与党間の外交防衛2+2の再開も期待したい。  

Posted by 國場幸之助 at 15:02Comments(0)