2009年03月30日

県立病院問題

県立病院の赤字問題、破綻寸前の財政状況は、先週閉会した沖縄県議会の最大の問題のひとつでした。あり方検討委員会への提供資料の中で、職員へのアンケートがあります。問いは、「あなたの家族を県立病院に入院させることにどう思うか」。その答えで、非常によいが4.3%、ややよい23.2%、普通39.2%、やや悪い24.7%、非常にわるい8.5%でした。つまり、トータルで、わるいと感じる職員が多いという現状は、財政難云々より、深刻な現実です。組織のあり方もさることながら、この部分こそ、改善が急務でありましょう。
  

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2009年03月29日

平時の安全保障

教育と医療は平時の安全保障です。今朝の琉球新報で、修学旅行費や学用品費や給食費などを支援する修学援助制度の県内需給児童生徒数が、過去最多に上ったとの記事を見て、心が痛みます。二万二千四百五十四人という児童生徒数は、総数十五万三千六百十五人の14.6%を占めるようで、また、市町村の財政力により、各市町村で、認定基準や支援金額などにばらつきが生じていることも懸念しています。本来は、自治体任せでなく、国が責任を持つべきでしょう。あらゆる格差問題の中でも、子供の格差ほど、深刻かつデリケートな問題はありません。
  

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2009年03月28日

方治先生召天20年偲ぶ会

「台湾・沖縄交流の父」方治先生を偲ぶ会に出席しました。国民党中央執行委員等を歴任し、中華民国台湾建国者のひとりであり、沖縄と台湾の窓口である中流文化経済協会の初代理事長として、多大な功績を残し、今も台湾との関わりを持つ沖縄県民の心に残る偉人です。遺族代表として、ご子息の方光虎氏が見えていました。光虎氏は、私の結婚披露宴にもご出席戴き、そのことを鮮明に覚えていました。今の世代、そして、これからの世代が、どの様に中華民国台湾との関わりを持つのかは、非常に大切な時期に来ていると思います。そして、沖縄と台湾は兄弟の様にもっと連帯していける素地は十分にありますので、改めて、交流の為に何かしないといけない、と、感じた夜でした。
  

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2009年03月27日

久米島病院視察

離島僻地医療は、公的医療の最大の使命のひとつです。助産師が、かつて五人いた久米島病院が、一人体制になるということを懸念し、極めて短い滞在ではありましたが、現地に飛びました。前日の県離島医療組合議会で、助産師が五月に一人赴任が決まっているようですが、常勤の産婦人科医もいなく、妊婦にとっては依然として不安な状況には変わり無いと思います。「産婦人科医の獲得は全国的に厳しい共通の課題です。だからこそ、経験を積んだ助産師のもとで、出産が出来る様な医療環境も目指してもいるのです」という、話には、力強さを感じました。あと、病院内を視察しながら思ったことは、ヘリポート近くの電線です。地中化は待ったなしの課題です。ちなみに、病院の敷地内にヘリポートがあるのは、久米島病院だけだそうで、年間約百件の急患が出るそうで、昼間であれば、約四十分で渡島、夜間や視界悪化の際には自衛隊機が二時間掛けて来る様です。ドクターヘリの存在は極めて大きいらしく、改めてその維持存続のための環境作りは急務だと再認識させられました。
  

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2009年03月25日

日本万歳!韓国有り難う!

「侍ジャパン」のWBC大会二連覇!実に見事な偉業でした。暗いニュースの多い中、日本の底力、やれば出来る!という元気と誇りを取り戻したという意味でも、至上の価値のある勝利だったと思います。そして最後まで勝負への執念を燃やし続けた韓国代表にも、心からエールを送りたいです。今朝の議員団との街頭演説でも、全員が昨日の興奮に言及し、自信に満ちた雰囲気の清々しい朝でした。
  

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2009年03月22日

沖縄国際映画祭

沖縄を「アジアのハート」にするという問題意識を持つ自分に取り、映像産業の拠点作りや映画祭の開催は、県議会で一貫して訴えてきたテーマのひとつです。今、北谷町で開催中の映画祭のウェルカムパーティーに、私は現職の議員でないにも関わらず、「国場さんは井戸を掘ってくれた人だから」ということで、案内があったのは嬉しい限りでした。
  

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2009年03月22日

国頭林道

曾祖父の代からのふるさとである国頭村の、主要産業は林業です。一次産業の高齢化が深刻化する中、平均年齢約四十歳と若く、雇用従事者は、村役場に次ぐ数の多さです。私も県議会で林道建設が問題になるまで、林業の歴史や実態や文化はよく分かりませんでしたので、林業組合の知人に依頼して、林道を走りながら現場でブリーフィングを受けました。まず、やんばるの森は、手付かずの状態が今まで続いて来たイメージがありますが、一部のエリアを除いて約九割の森林は、伐採され、再び植林された山であると聞き、衝撃を受けました。二枚の写メールは、伐採直後のものと、植林して十年後のエリアの写真です。私の写す技術が未熟で伝わっていないと思いますが、生で観ると、実に生き生きとして、本当に美しい山でした。「やまは生きている。人間が適度に手を加えることで、食物連鎖が活発になり、山の再生機能を働かせることが出来る。手を加えないと荒廃する。そして我々は、生態系と環境を含む山を守って来たという自負がある」と言う話には、思いと使命感を感じました。そして、林業の自給率という視点も参考になりました。「林業も農業と同じで、自給率をあ
げることが大切だ。実際に、伐採のことを我々は収穫と呼んでいる」と。林道の建設は、開発と環境との二項対立ではなく、山と人間がいかに共存共栄していくのかという、大局的、根本的、長期的、本質的に捉えることが大切だと考えます。
  

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2009年03月20日

中江藤樹

大学の先輩から薦められて、滋賀県高島市が企画製作した中江藤樹のDVDを、明け方、娘と今まで観ていました。「人は誰もが美しい心を持っている。それを日々の努力で磨くのが、致良知」、「和やかな顔つきで人と接し、思いやりのある言葉で話しかけ、澄んだ目で物事を見つめ、耳を傾けて人の話を聴き、まごころを込めて相手のことを思う、という五事を正す」という中江藤樹の言葉が決めだと思います。ビクトルユーゴーの「ああ、無情」に出てくる、ジャベールが様々な場面で何度も出てくるようで、一見悪人のような人物が良心に目覚め、封建社会の制約にも関わらず、命をかけて良心を発揮する場面には心打たれるものがありました。最後のシーンで、ある侍が中江藤樹の墓参りの案内を農民に尋ねた際、その農民が羽織袴に着替えて案内した場面は、死後数百年経っても遺徳が失われていないことを表しており、印象に残る場面です。
  

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2009年03月19日

アガリヌ窯視察

壺屋焼きのシンボルであり、国指定の重要文化財の「東ヌ窯」が、雨の影響で倒壊しました。一日でも早い復旧を目指し、那覇市や県に要請しています。現場を観ると、窯だけではなく、所有者宅も老朽化が著しく、補修が同時進行で必要な印象を受けました。国と県と市と所有者が、連携を深めながら、早急な対応がなされているのは、この文化財への正当な認識でしょう。そして、究極的には、歴史的文化財に込められた「万人の思い」、「念」が、人と人、人間と地域、そして、死者と生きている人と次世代を結びつける象徴の様な気がします。
  

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2009年03月18日

セントパトリックデイ

昨晩、支援者の方々と、偶然入ったアイリッシュバーの店員が、みんな緑の装いをしていました。セントパトリックデイであり、U2の曲がガンガンに流れていて、学生時代にニューヨークで遊学していた頃を思い出しました。昔、パレードの発祥は、ニューヨークなアイルランド人からであると、聞いたことも思い出し、短い時間ではありましたが、いろいろと、癒されました。那覇の国際性を磨き上げるためにも、世界中の人々が「NAHA」の名を知っている都市にしたい、ということと、世界の主要なイベントや祭りがチャンプルーされたような都市。こんな将来イメージや思いを持っています。
  

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2009年03月17日

1310

那覇空港構想段階PI評価委員会で、滑走路の増設案が1310メートル案で固まりつつあるそうです。PIでの意見集約でも、約七割がこの案を支持していると知り、安堵しています。同時離発着出来るオープンパラレル方式の1310メートルで固まれば、まずは、構想段階の第一関門はクリアーだと思います。那覇空港の拡張整備は自立経済の心臓部分です。今後も強い関心を持ち、世論を喚起し、事業の推進を後押しします。
  

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2009年03月16日

「政治とは」

学校の大先輩と一献傾けながら、いろんな歴史を聞きました。大平正芳総理が総裁選挙出馬を表明した派閥の朝食会での挨拶に、その場にいて涙が出そうになったという話を聞きました。「政治とは、権力ではありません。甘美な世界でもありません。国民の声にならない悩みを集約する。それが政治なのです」と。この言葉の意味を私なりに解釈すれば、ノイジーマイノリティ―を代弁するのではなく、サイレントマジョリティーを代弁する行為が政治なんだ、ということだと思います。記録ではなく、人の心に記憶として残せる言説を吐けるリーダーは尊いと思います。
  

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2009年03月14日

珊瑚焙煎コーヒー

模合の仲間が、コーヒー豆本来の旨味を引き出す風化珊瑚焙煎製法のコーヒーを開発したとのことで、熱く語っていました。漁業法により、風化珊瑚は県外持ち出し禁止で、沖縄限定の生産体制です。売り上げの一部は、珊瑚の生育に活用されるようで、まさに、オンリーワンかつナンバーワンの、地域再生であり、内需拡大であり、景気対策である、と、感じました。
  

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2009年03月12日

日本は見捨てない

拉致問題の解決は、日本の根幹に関わる問題です。拉致被害者の存在を風化させないように、本日は街頭演説で吠えまくりました。特に、沖縄ウチナーは、人間の人権と、国家の主権に対して、世界で一番敏感でありたい。
  

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2009年03月10日

小林正観さん講演会

前那覇市議会議員の山川典二さんのお誘いで、小林正観さんの講演会に行きました。今晩は複数の会合があり、途中退席と、失礼な聴衆ではありましたが、会場は立ち見が出る程満席で、実に熱心なファンの方々も数多く見受けられました。小林正観さんは、著書も多く、年間300回、全国で講演しているそうです。人物の雰囲気としては、はっきり申し上げて、最近はやりの、「ゆるキャラ」でした。笑いはガン細胞を消滅させるので、「命を懸けて笑わなければならない」という調子で、延々と、笑いと本質を突く話術は実に見事でした。「何らかの目的を持ってがむしゃらに頑張るという生き方は間違っている。今を感謝し、目の前の人を喜ばし、力尽きたら、死ぬ」などなど、在るがままに、全てを肯定し、受け入れ、生きていく包容力と絶対感謝と笑いの恐るべき効用を学んだ感じでした。
  

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2009年03月08日

栃木にいます

大学雄弁会の先輩の披露宴で、宇都宮に来ています。9年前の私の最初の県議選挙の時、「この靴が磨り減るまで歩いて歩いて、必ず当選してください」と、白い運動シューズで激励戴いたこともある先輩です。卒業しても昔からの人間関係を大切にする方で、今日も多くの事を学ばさせて戴きました。テーブルはミニ同窓会の様相で、闊達に話し合いました。「沖縄は韓国や中国と違って同じ日本なんだから、お金とかではなく、もっと沖縄に気を使わないといかん」、「自民党の底力は、包容力と無数の名もなき人々の知恵と良心だ。今の現状の打開は、原点に帰ることから始まるんじゃない」、「天の時は地の利に如かず、地の利は人の和に如かず」、「活力ある中間層の再興がなければ、人間の絆を深めることも危うくなる」、「意志あるところ道ありだよ」などなど、熱い言葉が交わされ、元気になり、気合いの入る時間です。
  

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2009年03月08日

総裁初来県

不発弾問題や普天間移設問題等、山積する政治課題があるなか、「この時期に総裁遊説の一環で沖縄に入るということは何らかの進展があるのか」といった問い合わせや期待もありましたが、本日は、沖縄問題が官邸のステージに上がる、第一歩だと解釈した方が健全だと思います。そして、海洋基本政策と国境離島の振興や、アジアと日本の結節点としての役割や、世界の科学技術に貢献するプロジェクトなど、県益と国益、人類益を連動させた沖縄振興の主張をやらなければ、その内容に共感も普遍性も伝わらない、という、空気がますます強くなったことも感じた一日でした。いづれにせよ、総裁が来県し、不発弾事故で被害に会われた方へのお見舞いをしたことは、一国の総理として大いに意義のあることだと思います。
  

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2009年03月06日

元々地上に道はない歩く人が多ければそこが自然と道になるのだ

先日の激励会には、経済環境も厳しい中、多くの皆様の私に対するご期待に、「感謝」、の、一言につきる濃密な時間でした。このブログのタイトルは、中国の作家、魯迅の「故郷」の結びの言葉です。応援弁士でに来て戴いた義家弘介参議院議員の同世代を代表しての激励挨拶の中で引用されていましたが心に残る一節です。  

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2009年03月04日

他人事ではない

「国民を幸せにする政治改革」。それは、国民との信頼関係から全てが始まります。野党の党首とはいえ、この時期に、有権者を失望させる不祥事であり、他人事ではなく、私自身も襟をただし、国民に対して、心からお詫びをします。  

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2009年03月02日

定額給付金

総額七十五兆円の景気対策予算の内、定額給付金は、二兆円です。二兆円使うのであれば、住宅ローン減税や、妊婦検診の無料化や、高齢者医療費の負担軽減や、学校の耐震化などに使うべきだという話がありますが、これらは全て七十三兆の予算で対応されています。定額給付金は、景気対策予算の一部であり、対策予算の全てではないという事実が、町を歩いていると、有権者にまだまだ浸透していない気がし、訴えと歩きが足りないな、と、反省した一日でした。
  

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