2010年11月30日

普天間問題は国内問題である

 アメリカは、普天間基地の移設は

困難と観て、継続使用を前提とした

滑走路修繕を進める方針を明確にしました。

日経の世論調査でも、普天間の現状維持を

望む声が36%と最も多かった。(ちなみに、

県外移設は27%、県内移設は19%)

「米同盟は重要である、そうであれば、

日本国民が公平に負担すべきである」という

主張は、まだ浸透していないひとつの表れであろう。


 知事選挙は結果が出ました。

県内移設反対のイデオロギー色の強い候補でなく、

総合力の仲井真知事が再選されましたが、

今の状況では、普天間問題が現状固定化される危険性は

高く、菅首相が来春、訪米する時期までに、

県内移設に再び転じる可能性は限りなくゼロだ。


 県外移転という理想的な解決策と、

現状固定化という将来予測。

この2つの狭間で、事態はしばらく動きそうだ。


 政府は、アジアの不安定要因を踏まえ、

日米同盟を強固にしたいと考えるが故に、

日米合意を見直す考えはさらさら無いであろう。

沖縄政策協議会での、振興策や新たな沖縄振興法、

そして、全国統一の新制度で今後、議論は分かれるで

あろうが、一括交付金の導入等々を「アメ」と活用し、

沖縄を揺さぶる戦略は見え見えであるが、

私は、短期的な、緊急避難的解決策は、

普天間基地の休眠化しかないと考えています。


 中央では沖縄に、名護に、理解を得たいという

発言が目立ちますが、日本国民で公平に負担をするという

検証をまずは、本気で、内閣の中心課題として、

早急に取り組むことである。


 普天間問題は国内問題であり、

問題解決の糸口をいくら考えても、そこにしか、

活路を見出せない。そして、中央政府も、

この主張を正確に受け止めて、

真摯に対応してもらいたい。


  

Posted by 國場幸之助 at 07:41Comments(0)

2010年11月29日

選挙は手段

御礼と選挙分析の朝を迎えました。


今朝から四年間が勝負です!


今回ほど、読みにくい選挙はなかった。


2012年。


全力で邁進させて戴きます!
  

Posted by 國場幸之助 at 04:58Comments(0)

2010年11月27日

3日戦争

  ラストフライデーは、企業人、社会人を

 対象にした最後のお願いをする貴重な機会です。

 オフィス街を中心とした訴えをする大切な日です。

 本日は、朝と昼、久茂地交差点、夕方は、

 パレット前と、前島で、街頭からの訴えを

 行いました。


  その間、私が毎年楽しみにしている、

 離島フェアに足を運びました。

 仲井真知事候補の次女と一緒に。

 一年に一度、この時期にしか会わない方々とも、

 久々に言葉を交わします。

 「今度の知事選挙、候補者の違いが

 良く分からない」と。

 
  私の答えはこうです。

 「沖縄の都合で世界は周っていない。

 例えば普天埋設問題。両候補とも県外移設を

 唱えているが、内実はまったく異なる。

 
  相手候補は、日米安全保障を破棄し、

 先島への自衛隊配備を拒否し、尖閣諸島を

 中国と話し合うという。

 中国が、共産党一党独裁の覇権大国であるにも

 かかわらずだ。

  一方の仲井真候補は、日米安保を正当に評価し、

 地元の理解を得て、先島への自衛隊配備を

 目指したいと訴える。その一方、米軍基地の負担は、

 日本国民が平等に担うべきである」と。


  つまり、普天間基地の県外移転という、

 現象面での主張は同じでも、その前提、大局、世界観は、

 根本的に異なる、と。


  3日戦争の二日目。

 睡眠不足と疲労も蓄積しているが、今が、踏ん張りどこ。

 断酒しているからこそ、何とか出来るということだ。

 

 


  

   

Posted by 國場幸之助 at 01:01Comments(0)

2010年11月26日

三島由紀夫没後40年

 三島由紀夫の「葉隠入門」を、いつも鞄に入れています。

 いつも読むわけではないですが、

 実践行動哲学として、パラパラと捲り、

 己の行動を省みています。

 特に本日は命日ですから、読み直しました。 

 
 「人を超越する所は、我が上を人にいわせて意見を

  聞くばかりなり。並の人は我が一分にて済ます故、
 
  一段越えたる所なし(人を越えようと思ったら、

  自分の身の上について他人にとにかく批判させて、

  意見を聞くのが一番良いのである。普通の人は、

  自分の考えだけで済ませてしまうために、

  いっそうの飛躍が無いのである)」


 「武士は当座の一言が大事なり。ただこの一言にて

  武勇顕はるるなり。即ち治世に勇を顕はすは

  詞なり(武士は始めの一言が大切なのである。

  ただこの一言で、武勇が現れるのである。

  即ち、平和な世にあって勇を示すのは、

  言葉なのである)」


  政治の混迷も、言葉が余りにも、

  空虚になっているからだ。

  政治家の言葉の復権も、

  争点のひとつであるべきだ。

  しかし、理想実現の為に邁進していない

  言説は、論外だ。  

Posted by 國場幸之助 at 00:36Comments(0)

2010年11月22日

金美齢講演会案内

 本日、那覇市のパシフィクホテルにて、

 午後7時から、金美齢さんの講演会があります。

 入場無料です。 

 私も所属する日本青年会議所沖縄地区協議会(JC)が、

 主催するのですが、しかし、知事選挙の最中に、

 余りにもタイムリーで、楽しみです。


 私は、李登輝総統との関りをはじめ、

 祖父の時代からの台湾の方々との交流を通して、

 思うのですが、台湾にこそ、古き良き、

 日本精神が生きている気がします。

 台湾を通して、日本人が目覚める時代が、

 今であるとも思っています。

 
 多くの皆様の来訪を楽しみにしています!  

Posted by 國場幸之助 at 03:06Comments(0)

2010年11月22日

百十踏揚(ももとふみあがり)墓祀り

今日も長い一日でした。

すぐ寝たいのですが、

伊江村郷友会運動会で、

叱咤激励いただいている先輩から、

「いつもブログ見ている!頑張れ!」という

言葉が耳に残っていますので、

本日は、知事選挙以外の一日の断片を

振り返りたいと思います。


本日は、南城市玉城の、

百十踏揚(ももとふみあがり)の

墓改装45周年祀りに行きました。

百十踏揚は、勝連按司、阿摩和利の妃として

有名ですが、尚泰久の長女であり、

尚巴志の孫娘でもあります。

門中の方から急遽電話を戴き、

「幸之助さんも尚巴志の末裔だから、

ぜひ来てほしい」と言われ、

顔出し、挨拶もさせて頂きましたが、南城市長をはじめ、

多くの方々(門中や関係者)が集っていて、

驚きもし、嬉しくもありました。

来賓、関係者の話を聞くにつれ、

私の乏しい歴史の知識を

恥じてしまいます。


かつて琉球新報に連載されていた

「百十踏揚」の著者もスピーチをされていました。

仲井真選対事務所に戻って、懇親会に移動する途中、

さっそく、ジュンク堂で購入しました。

読み始めは来週になりそうですが。

  

Posted by 國場幸之助 at 02:57Comments(0)

2010年11月19日

座間味入り

知事の次女、仲井真千里さんと新垣良俊県議と座間味村に入りました。


宮里哲村長からは、離島航路の軽減や、過疎対策としての本島での学生寮の建設など、多くの要請を受けました。情熱のある立派な村長だと常々思います。


役場近くの選挙掲示板には、仲井真候補と、もうひとりの候補のしか貼られていない。


「ポスターすら貼らない知事候補とは!余りにも離島軽視だ!」との村民からの声は、説得力があります。
  

Posted by 國場幸之助 at 12:15Comments(0)

2010年11月16日

11月15日

 11月15日は、
 
 自民党の結党記念日です。

 そして、坂本龍馬の誕生日、そして、

 暗殺された日です。


 「敗戦した後の占領体制からの脱却」を謳った、

 55年前の「党の使命」は、今読んでも発奮します。

 そして、坂本龍馬の生き様は、今でも、龍馬「伝」として、

 多くの人々の、魂を震わす「何か」が、あります。


 福岡市長選挙、自民公明が支援した新人候補が、

 当選しました。

 早稲田大学雄弁会時代の畏友である、

 江口善明君の、テレビ局時代の同期であった

 ということもあり、嬉しい結果です。

 間違いなく、自民の風、では無く、民主への

 逆風が吹いている。


 その余波が、沖縄県知事選挙でも、

 影響している。


 その最大の要因が、民主政権の外交無策です。

 
 「ロシア大統領の国後島訪問は無い」、と、

 間違った情報を官邸に上げていた日本の外務省。

 しかし、責任は政治家にもあります。

 しかも、その結末は、1956年の日ソ共同宣言に基づいた

 「平和条約締結後、歯舞諸島と色丹島を返還するという方針は

 白紙に戻す、今後は、同宣言に基づいた交渉をする

 つもりは無い」という54年間、歴代の日本外交が

 積み上げた成果を、無にしたという

 信じられない状況を、民主党が招いた。

 「固有領土の返還、独立体制の整備」を掲げた、

 自民党の党綱領を読み直し、今の北方領土の現状を

 照らし合わせると、艱難辛苦の対ソ、対ロ交渉を

 してきた、先人たちに、本当に、申し訳ない。

 
 尖閣問題も同様です。

 中国漁船衝突ビデオ映像を流出させた海上保安官を、

 警視庁と検察当局は、逮捕しないことを決定しました。

 国家公務員法、守秘義務違反容疑で、事情聴取されて

 いたわけでありますが、ビデオ映像が広範で閲覧可能、

 証拠隠滅や逃亡の恐れなく、逮捕の必要が無いというのが、

 その理由です。


 映像の内容は、決して機密性があるものとは思えない。

 本来は政府が公開するのが、あるべき姿です。

 しかし、今回のケースは、国家公務委員法容疑に対する

 判断に加え、明らかに悪質、非のある、

 中国人船長の処分保留、釈放をしている一方で、

 海上保安官の逮捕は、国民感情が許さないという、

 見方も、法律解釈以外の側面で、間違いなくあった。

 
 しかし、私は、過激な攘夷思想を掲げる、

 土佐勤皇党ではなく、大局観を持っていた

 坂本龍馬的な知見が、求められていると思う。

 つまり、純粋法的に今回の判断が、

 国家公務員法に照らし合わせたものであれば

 構わないですが、中国に対する過剰な反感を

 抱く国民意識を考慮したものであるとすれば、

 日本の統治機構を揺るがす危機になる。

 どんな酷い政権であっても、

 国民が選択したものであれば、

 政治主導を前提とすべきであり、

 情報漏えいは、官僚機構の横暴でしかないと

 私は観ている。


 しかし、公憤した海上保安官の気持ちは分かります。

 
 いずれにせよ、本当の危機は、

 ロシアや中国といった、覇権隣国ではなく、

 領土や外交に無関心すぎた、

 日本国民そのものにある。

 そこも是正できる、

 沖縄県知事選挙でありたい。
 

 
   

Posted by 國場幸之助 at 07:01Comments(0)

2010年11月13日

何が書いていないのか?

 島根県で、介護の技能日本一を決める「介護五輪」が、

 開催されたようです。

 素晴らしい企画です。

 本県に限らず、全国の有効求人数を見ても、

 介護分野は常に不足しています。

 超高齢社会に対応するためにも、介護従事者を増やす

 試みは、政治の責任でもあります。 

 

 そもそも、健康長寿ブランドは、

 空手と並ぶ、沖縄ブランドの究極形態です。

 
 しかし、仲井真候補しか、

 介護政策を選挙公約(公誠)を掲げていない。


 選挙公約(公誠)を比較する際、

 「何が書いていないのか?」を、

 見る事も大切です。

 
  

Posted by 國場幸之助 at 13:01Comments(0)

2010年11月13日

対立の向こう側

 武士道を学ぶ上で、必ず学ばなくてはならない、

 山鹿素行の「中朝事実」は、乃木希典が、

 昭和天皇の幼少時代に、テキストとして使われたこと

 でも有名です。


 山鹿素行は、当時の学者が、中国崇拝に傾き、

 自国の歴史文化を軽視していた世相を憂え、

 「日本こそ、世界の中心である」という日本主義を説きました。

 しかし、偏狭なナショナリズムではなく、四書五経の「大学」に

 もある、「治国平天下」の「平天下」の部分を重視し、

 覇道ではなく、王道で、世界秩序を構築する主張を展開しました。

 
 私は産経新聞の、「次代への名言」が好きですが、

 今週、吉田松陰の師匠である、佐久間象山の言葉が

 記載されていました。

 「天下国家のため、今後は外国人を蔑んで戎(じゅう)てき、

  夷(い)てきなどと呼ぶことのないよう、お願い申し上げます」。

 
 山鹿素行も佐久間象山も同じ世界認識を持っていたと思う。

 日本という国の偉大さと、近隣諸国との共存共栄は両立する。

 
 国内においてもそうであろう。

 政権奪還の為に、民主党は倒さなければならない。

 ただ、国家が危機の際、例えば、菅首相が答弁していた、

 「外国人土地法」の制定や、仙石官房長官が記者会見で、

 述べていた、領土・領海への不法侵入を取り締まり、

 強制退去への根拠法となる「領海侵犯法」などは、

 対立を乗り越えて、挙国一致で、早急に制定すべきだ。


 沖縄の県知事選挙では、この部分も、争点にすべきだ。


 

 

   

Posted by 國場幸之助 at 12:34Comments(0)

2010年11月13日

東京との距離

 私が初めて知事選挙を現場で経験したのは、

 1998年でした。

 当時の、稲嶺惠一知事候補の、随行秘書として、

 早朝から深夜まで、ドタバタしていた事を、

 覚えています。非常に貴重な経験でした。

 
 あれから4回目の知事選挙ですが、

 今回の選挙の特徴のひとつは、

 中央との距離感です。

 政権党である民主党にいたっては、

 沖縄入りすら禁じている。

 候補者を擁立しないどころか、

 関りすら持たないというのは、

 もはや、国家として、統治機構として、

 沖縄分断、信頼関係の齟齬を大きくするだけです。

 
 当然民主党ほどひどくはないですが、

 自民党も似たような構図を感じます。

 単に、党本部から推薦が無いという次元ではなく、

 沖縄とどの様に関りも持ったほうが良いのか、

 普天間問題を如何にして、解決に向けての

 取り組みを行うのか。

 菅首相に、「沖縄県民に誠意を見せろ」と、

 国会では追求が続いていますが、
 
 解決に向けての道筋は誰も描いていない。


 今は野党として、民主党政権を攻撃する領域に

 留まっていますが、自民党の支持率が回復、

 というより、民主党の支持率が急落し、

 数字が逆転しつつある今、

 仮に自民党が政権を獲得していたら、

 この状況の中で、

 何が出来るのか、

 何をするのか。


 今回の知事選挙の隠れた争点は、

 東京との距離感を、

 どの様に、リスクアセスメントし、

 リスクマネジメントし、

 そして、改善していくのかという点もあると思う。

 

   

Posted by 國場幸之助 at 12:01Comments(0)

2010年11月13日

政治活動10周年と知事選挙

 縁あって、とある県立高校にて、

 就職教育としての一環である、

 「政治家の仕事について」という、

 講演をしました。

 
 かなり気合を入れて、話したつもりでしたが、

 何だか反応はいまいちでした。

 改めて、伝えることの難しさを痛感しました。


 また、先日は、政治活動10周年に際しましては、

 多くの皆様に激励戴き、誠に有難うございます。

 中央からは、元幹事長の古賀誠先生が、来沖されました。

 「保守政治家は如何にあるべきか」というテーマで

 日本の政治解説を交えたご挨拶されましたが、

 言葉に重みがあり、実に聞き応えがありました。

 
 知事選挙も告示されました。

 
 争点は、沖縄の将来。

 連日、仲井真陣営で汗を流しています。
 
 県民の心をひとつにし、

 県民所得と失業率を

 全国平均に改善し、

 日米安保の重要性を、

 日本国民全体で負担する。

 そして、21世紀ビジョンの実現。
 
 街頭に立つと、投票率が気になりますが、

 兎に角、悔いの無い戦いを展開したい。
   

Posted by 國場幸之助 at 02:31Comments(0)

2010年11月09日

朝からヒート

 街頭には、毎朝立っていますが、

 最近は、相手候補と場所取りでバッティングする

 場面も多くなりました。


 相手陣営の支援者が多数いる中で、

 マイクを持つと、仲井真知事への支援演説も、

 ヒートします。

 

 今朝はこんな演説をしました。

 「今回の知事選挙の争点は、沖縄の4年間を決める戦いではなく、

  20年後の沖縄の将来を決定する戦いです。

  そして、沖縄を取り巻く環境も大きく変わりました。

  まず、政権交代。今の政権は、沖縄に愛情がありません。

  そして、中国の覇権的台頭。

  さらには、2012年という年です。

  沖縄振興計画が終わり、40年間の沖縄の復帰後を総括して、

  新たな法律、計画を策定するだけではなく、

  台湾、中国、韓国、ロシア、そして、アメリカで、

  総統、主席、大統領選挙があります。

  沖縄を世界も劇的に変わるのです。

  そして、尖閣諸島における中国の横暴や、
 
  北方領土におけるロシアの蛮行は、

  日本の主権、独立という、国家の根幹に関わる

  深刻な危機です。

  沖縄は、同盟国である米軍基地の過重負担により、

  人権や県民生活の危機はありました。

  だから、地位協定の改定は不可欠。

  しかし、国家の主権の危機は戦後初めてではないか。

  内閣支持率の急落も、

  その原因が、金銭スキャンダルや、税、医療費負担等ではなく、

  外交、安全保障です。

  国民も危機感を共有しています。


  そして、TPPの問題。

  国力、経済力回復の為、世界経済のダイナミズムを取り組むのは

  不可欠です。しかし、破滅的打撃を受ける農業の、

  特に、沖縄の離島におけるサトウキビは、

  国土を守っているのです。

  陸地面積、世界第61位、海洋面積世界第6位。

  海洋国家、万国津梁国家、沖縄、日本というのは、

  わが国の国是です。

  その譲れない一線を守る為にも、有人離島を

  死守するというのは、国益の本質です。

  尖閣もTPPも、本質はひとつです。

  沖縄が日本を支え、守っている」

  という趣旨の訴えをしました。

  
  他にも尖閣諸島の実効支配を強める必要性等も

  訴えましたが、「水と安全はただ」という、

  神話が崩壊し、安全と秩序を構築した上での、

  振興策、という、政治の議論の前提が、

  大きく変わっているということを伝えたかったです。

  
  本日も、「一日一生」の精神で、

  悔い無きように、邁進します。

    

Posted by 國場幸之助 at 10:00Comments(0)

2010年11月09日

「新たな沖縄振興策」と二千円札

 川口順子委員長と、島尻安伊子事務局長が率いる、

 自民党沖縄振興に関する特別委員会の、

 中間報告を県連で聞きました。


 記者への発表でしたから、

 私は傍聴しているだけでしたが、

 衆知を集めた、良い内容だと思います。


 まず、沖縄振興の必要性を明確に謳い、

 振興の枠組み、優位性を生かす戦略、

 交通の結節点、発展の基盤整備を構成の柱にしている点は、

 オーソドックスにまとめている印象でしたが、

 「国民の沖縄理解強化」と「二千円札の活用」は、

 好感が持てます。

 
 今の沖縄問題解決への糸口は、「沖縄は日本」という、

 同胞意識を如何に醸成するかに掛かっていると思います。

 二千円札の表面は、首里城の守礼の門、

 裏面は、源氏物語絵巻と、紫式部などの肖像が描かれています。

 
 この紙幣の活発な流通が、沖縄と本土の齟齬を埋める突破口の

 可能性を感じます。

 自民党がホームページで、二千円札の、

 流通促進へのアイデアの公募をしているのも、

 実に良い感じではないか。
   

Posted by 國場幸之助 at 00:53Comments(0)

2010年11月09日

「週刊金曜日」への寄稿

 縁あって、「週刊金曜日」に原稿を寄稿しました。

 知事選挙の最中でもありますから、

 いわゆる革新系の論壇に、

 文章を公表するのも如何かと思いましたが、

 「沖縄の保守が、県外移設論」に、

 変わった経緯を、広く国民に伝える方法として、

 いい機会だと捉え、寄稿しました。


 仲井真知事の「県内移設は極めて難しい。

 日米共同声明の見直し、県外移設を求めるしかない」

 という主張を、以下の6つの角度から、検証しました。


 ・民意
 ・政治環境
 ・抑止力への疑念
 ・安全保障論議の不在
 ・経済(保守)VS基地(革新)という構図の崩壊
 ・沖縄に対する同胞意識の欠落、差別感

 詳細は、おそらく今週発刊される、「週刊金曜日」を

 読んでください。  

Posted by 國場幸之助 at 00:27Comments(0)

2010年11月08日

映像流出の問題の本質は

 海上保安庁の巡視船と中国漁船が衝突した映像が、

 インターネット上に流失した事件で、話題が持ちきりです。

 
 この事態は、

 日本の統治能力の無さ、

 危機管理能力の機能不全、

 情報管理の危機的甘さ、

 そして、外交問題の原因が、

 中国やロシアやアメリカとの関係ではなく、

 日本国内に、問題の根源が存在していることを

 露呈したと、私は観ています。


 私も木曜日の深夜に、ユーチューブで、

 映像を見ました。

 明らかに中国漁船側が悪い。

 
 しかし、いくら民主党政権がひどくても、

 映像にアクセスできる立場の人間、

 つまり、海上保安庁や検察が、

 国家主権と外交関係の根幹に関わる情報を

 流出させることは、

 国民への背信行為です。


 海上保安庁本部には、

 流出を支持する激励が、相次いでいるようですが、

 原因を徹底究明し、厳罰を下すべきです。


 究極的には、映像を公開しなかった、

 民主党政権の判断ミス。

 余りにも、映像公開のタイミングが遅すぎた。

 映像を流出した者も、やむにやまれぬ、

 思いからでありましょう。


 しかし、映像公開の判断を下すのは、

 政治です。

 役人では無い。

 いずれにせよ、

 民主の「政治主導」の主張が、空虚に響きます。

 しかし、他党の決定的ミスだとは言え、

 日本国民として、恐ろしい事態でもあります。

 問題の本質は、映像の内容ではなく、

 情報漏洩にあると、私は観ています。

   

Posted by 國場幸之助 at 00:12Comments(0)

2010年11月04日

そこまでするか、ロシア!そして、知事選。

 今週は、怒り心頭です。

 ロシアのメドベージェフ大統領が、

 国後島を訪問。

 ロシアの最高首脳としては、

 旧ソ連時代も含めてはじめての蛮行です。



 しかも、1956年の「日ソ共同宣言」で、

 平和条約締結後に返還同意されている、

 色丹、歯舞諸島にも、訪問する予定を明らかにし、

 日ロ関係を根底から破壊する行動を宣言している。


 舐められています。

 全ては、尖閣諸島での危機管理が甘かったことからの、

 外交敗北です。


 しかし、メドベージェフ大統領は、

 国内の2012年の大統領選挙向きに、

 行動を展開しているだけだという、

 識者もいます。

 それが事実だとすれば、

 ロシアは、切ってはならない外交カードを、

 切ってしまったと、

 相手国に伝わるような対応が、

 絶対に必要です。


 中露大使を帰国させたくらいの措置ではなく、

 APECでの日露首脳会談も拒否すべきではないか。


 そして、じっくりと、日米首脳会談に、

 時間をかけるべきです。

 日米関係の亀裂が、中国とロシアの横暴を許している

 ことは間違いないからです。


 しかし、日米関係改善の鍵は普天間問題の着地点。

 沖縄が、やはり、国家の主権を握っています。

 
 中露の圧力が、国家観と外交戦略のない、

 菅首相を見ているように、

 沖縄の県知事選挙でも、

 仲井真知事以外の知事の誕生は、

 近隣の覇権国家を、益々、増長させる結果につながります。


 だから、

 この点からも、

 負けられない、沖縄県知事選挙です。  

Posted by 國場幸之助 at 03:32Comments(0)