2011年11月30日

ラマダンの日

「脱皮できない蛇は滅びる。
 意見を言うことを妨げられた
 精神も同じことである。それは
 精神であることをやめる」
        (ニーチェ)

 本日は、ラマダンで、絶食の日です。

 今年も、あと、一月で終わりますが、
加速度的に時が立つ早さを痛感します。

 衆議院選挙で敗北して、絶食、禅、
遺骨収集が、自らを見つめる契機に
なっている感がします。

 今朝は、自民党本部で、全支部長
による会議が開催されました。

 私は上京できませんでしたが、沖縄
4区の西銘支部長が、沖縄防衛局長の
更迭に関する発言があったと聞きまし
た。

 政治家や官僚の失言にも様々な内容が
ありますが、今回のは、国益、国民益を
失する大失言です。

 私は、辺野古や県外移設作業も含めて、
この政権では、普天間問題について語る
資格すら失っていると捉えています。

 説得とは、正論を語ること、その内容
だけにあるのではなく、それを語る資格
や信頼性が、その人物や主体にあるのか
にもかかっていると思います。

 「信なくば立たず」(「論語」)

 本日は、党首討論で、消費税やTPP
といった国論を二分する討論が展開され
たようですが、どう考えても、解散総
選挙で国民の信を問い、仕切りなおす
ことが先決だと私は考えております。

  

Posted by 國場幸之助 at 23:09Comments(0)

2011年11月28日

日本の世界遺産で最も認知度が低いのは

「首里城の世界遺産は石垣であり、
正殿ではない」(亀島靖)

 昨日は、識名園友遊会に行きました。

 真和志地域の児童、生徒、各種団体の
見ごたえのある伝統芸能を披露する
演舞が続きました。

 識名園は国指定特別名勝であり、
世界遺産でもあります。 

 ちなみに、日本国内には世界遺産が、
16ヶ所ありますが、そのすべてを知って
いたのは、わずか、4%でしかないよう
です。
http://www.j-cast.com/mono/2011/11/25114254.html

 約7割の人が世界遺産に関して、興味や
関心はあるようですが、4%は低すぎると
思いますが、私にとって、ショックで
あったのは、もっとも認知度が低い日本
国内の世界遺産でした。

 それは、「琉球王国のグスク及び
関連遺産群」です。

 ちなみに、最も訪れたいと人気のある
世界遺産は、「屋久島」だそうです。

 ここからも、沖縄の文化外交の課題が
見えてきます。

  

Posted by 國場幸之助 at 14:10Comments(0)

2011年11月28日

「大阪都」構想と3・11

「府と市の100年にわたる争いに
 終止符を打ちたい。」(橋下徹)

 「不幸せ(府市合わせ)」という
言葉があるようです。

 大阪府と大阪市の権限争い、二重
行政による効率化への弊害。

 大阪だけの話ではなく、日本の統治
機構の将来に対しても大きな地殻変動
が起きそうな予感がします。

 今後、各論の議論になるでしょうが、
今は、初当選した大阪市の橋下徹氏と
大阪府の松井一郎氏の「大阪都構想」
に期待をしたい。

 3・11を踏まえ、我々は、中央集権
国家からの打破、東京への一極集中という
いびつな日本のかたちから、一刻も早く
脱皮を図らなくてはならない。

 その魁を大阪が担ってほしい。

 沖縄も復帰40周年を目前にし、次期
振興計画も着々も固まりつつあります。

 しかし、沖縄のビジョンは日本の統治
機構のあり方と連動する。

 大阪の結果と日本のかたちの行くへと
沖縄の将来がすべて、私には連動して
見えます。

  

Posted by 國場幸之助 at 13:48Comments(0)

2011年11月25日

国幸八策

「言霊の幸はふ国」(山上憶良)
「言霊の助くる国」(柿本人麻呂)

 古の日本から、言葉と社会と人間の
幸せは密接に関連していました。

 「人を幸せにする仕事。それが政治だ」
と絶えず考え、訴えております。

 「一言集約」で、最近、街頭や集会で
訴える主張をブログでも公開します。

 ご意見等、伺えれば幸いです。

 
 国幸八策

1、未来 子供の貧困を撲滅し、知育、
     体育、徳育、食育、霊育で
     世界一。

2、成長 道州制と那覇空港拡張、観光
     と経済外交で所得を上げる。

3、安心 健幸長寿実現の「医」「食」
     「住」、年金、介護の制度
     改善に挑む。

4、しま しまんちゅの宝である、離島
     の農業と生活と領土を守る。

5、絆  自然、文化、歴史、家族との絆
     を深め、地域防災の拡充で減災。

6、思ひ 遺骨収集、地位協定改定、北方
     領土など未解決の戦後の解決。

7、気概 自主憲法を制定し、万国津梁の
     文言を刻む。普天間基地は県外。

8、希望 首相公選制を導入し、
     沖縄から総理を。


     


   

Posted by 國場幸之助 at 11:06Comments(0)

2011年11月23日

在沖海兵隊、オーストラリア移設案

「スマートパワー」(ジョゼフ・ナイ)

(「ハードパワー(軍事力、経済力、
資源力)」と「ソフトパワー(文化力、
交渉力、ブランド力)」の融合を表した
ナイの造語)

 今朝の琉球新報にも記載がありましたが、
ジョゼフ・ナイ(クリントン政権時の国防
次官補)の米海兵隊のオーストラリア駐留
方針は、普天間移設作業が、大きな分岐点に
来た予兆を表しているように思えてなりません。
http://www.nytimes.com/roomfordebate/2011/11/21/does-the-us-need-troops-in-australia/marines-in-australia-its-about-time?scp=1&sq=Joseph%20Nye&st=cse
 短い英文ですから、完全に英語力が衰えた
私にもざっと読めましたが、重要なポイントが
二つあると思います。

 まず、沖縄の海兵隊と、オーストラリアへ
移設をする海兵隊は完全にリンクしている
ことが、明らかな内容であるということ。

 二つ目に、覇権拡張にばく進する中国への
アジア太平洋地域における拠点を、オースト
ラリアまで、アメリカは後退すべきであると
いう主張を含んでいること。

 オーストラリアは、インドネシアの下に
ある国です。

 尖閣諸島をはじめとする東シナ海はどう
なるのか。

 日米同盟堅持の観点からも、普天間基地
移設先は、県外であるべきで、国外では
リスクが非常に高いと懸念しております。



 


  

Posted by 國場幸之助 at 17:46Comments(0)

2011年11月19日

大阪市長選挙

「今の政治に必要なことは、人を
変えるとか(政権交代)、政策を
(生産者への分配から消費者への
直接給付)変えるという次元では無く、
体制そのものを変革しないといけない」
(橋下徹)

 日本を変える市長選挙です。

 橋下候補の言葉は、本質を突いてはいます。

 政治とは、体制変革への闘争。

 当たり前の正論を語れば、すんなりと通る

様な甘い世界ではありません。

 橋下さんのこの著書を読んで、本人への

見方が大分変わりました。

 脱中央集権、脱瑣末な政策論議、そして、

脱既得権益。

 日本を丸洗い「洗濯」するなら、大阪市の

動向は、関心を持たざるを得ない国民的市長

選挙です。
  

Posted by 國場幸之助 at 23:54Comments(0)

2011年11月15日

TPPを巡る別の視点

「沖縄の人は、人情はあるけど
 義理が薄い」(野中広務)

 どこに行ってもTPPの話題で
持ちきりです。

 野田首相は既に、交渉参加への
意思を表明しましたが、TPPの内容、
本質について、国民に行き渡って
いる情報は極めて限定的であると
私は確信しています。

 本来、このような国論を二分する
壮大なテーマは、解散総選挙を断行
し、あらゆるメリット、デメリット
を公開し、国民に信を問うべきです。

 私は、現時点では、時期尚早、
反対の立場です。

 その一方で、経済成長の事も
真剣に考えないといけない。

 最近、BRICSの次の、発展国に、
VIPという、言葉が聞かれるように
なりました。

 Vはベトナム、Iはインドネシア、
そして、ここがポイントですが、Pは
フィリピンです。

 かつて、フィリピンと北朝鮮と
日本は、経済成長から取り残された
経済成長鈍化国として同じ範疇に
ありましたが、昨年のフィリピンの
GDP成長率は、7.6%です。

 TPPには、慎重かつ反対の立場
ですが、経済成長が低迷した、失わ
れた20年を、これからも20年間
続けることは、許されない。

 GDPも500兆から450兆に減と、
50兆もの富が消えているのです。

 北朝鮮と日本に共通する国家的課題、
経済的停滞の共通項が、GDP成長率と
いう共通点以外にあるとすれば、実に
深刻な事態でもあります。

「生産性が全てというわけではない。
 しかし、長期的に見ればすべてだ」
(ポール・クルーグマン)

 経済成長なければ、医療や教育や
生活保護世帯への分配も出来ません。

 TPPをめぐる議論の相違も、いかに
して、日本の成長力を取り戻すのかと
いう観点から考えれば、見えてくる
共通点、国民的課題もあると私は考え
ています。

  

Posted by 國場幸之助 at 01:32Comments(0)

2011年11月12日

孫文

「革命未だにならず」(孫文)本日は、孫文の命日です。今年は、辛亥革命から百年。マスゾエ要一参議院議員の孫文に関する新著を読みながら、本日は、遺骨収集に従事しました。
  

Posted by 國場幸之助 at 23:38Comments(0)

2011年11月10日

がん対策推進条例に皆様の声を!

「僕が死を考えるのは、死ぬため
じゃない、生きるためだ」(マルロー)

「四季はなお定まれるつりであり、
死期はついでを待たず」(吉田兼好)

 がんと放射線に関する講演会で、
思わず苦笑した場面があります。

 それは、「国民の3人に1人は癌を
患い、2人に1人は、癌で亡くなって
いるにも関わらず、皆さんは、隣に座って
いる人が癌にかかり、自分は大丈夫だと
思ってはいませんか?」という、講師の
問いかけでした。

 沖縄県でも死亡率の第一位は癌です。

 今、がん対策推進条例が制定されようと
しており、県民からのパブリックコメント
を募集しておりますが、意見が非常に少ない
という話を聞きました。

 治療の際の経済的負担の軽減や、離島対策
や、様々な面で詰めていかなくてはならない
点が山積していると思います。

 皆さんの声を聞かせて下さい、という
メッセージです。
http://www3.pref.okinawa.jp/site/view/contview.jsp?cateid=92&id=25493&page=1

 http://konosuke.ti-da.net/e3375820.html
 http://konosuke.ti-da.net/e3380070.html
 http://konosuke.ti-da.net/e3377019.html 
 今年の3月に書いた、癌に関する
 私のブログも参照下さい。  


Posted by 國場幸之助 at 08:57Comments(0)

2011年11月09日

沖縄から一番近い原発は

「小才は縁に出会って
 縁に気づかず。
 中才は縁に出会って
 縁を生かせず。
 大才は袖振り合う縁をも
 生かす」(柳生家の家訓)

 政治の世界と選挙の決め手も、
人間関係資本の、質と量です。

 柳生家の家訓を踏まえ、今まで
の人との関わりを省みると、
ヌチアタイします。

 昨日の琉球新報の社会面には、
非常に重要な記事が記載されて
いたと思います。

 その内容は、「沖縄から一番
近い原発は、台湾新北市に建設中の
改良型沸騰水型軽水炉が2基ある、
第4原発であり、2016年までに
商業運転する予定である。台湾電力
第4原発は、那覇まで約590キロ、
与那国までわずか約130キロしか
離れていない。沖縄は、原発がない
から安全ということにはならない」
というものでした。

 ちなみに、鹿児島県の川内原発から
沖縄市までは、約652キロ、
佐賀県の玄海原発からは、約820
キロ離れています。

 台湾の第4原発が、より近いという
世界観を持ち、原子力エネルギーに
対する意識と福島の動向に関心を持ち
続けることが重要だと思います。




   


Posted by 國場幸之助 at 07:18Comments(0)

2011年11月08日

言語政策と国の発展

「地盤、看板、カバンなし。
 されど正義あり、良き友あり」
(野田佳彦の最初の県議選挙出馬
 時のスローガン)


 野田総理の半生を概観する上で、
タイムリーな本だと思います。

 非常に読みやすいです。

 特に、浪人時代の過ごし方に関する
記述は、今の私にとり、非常に参考に
なりました。

 さて、いま、TPPや国際金融
危機をはじめ、日本の国際社会に
対する発信力が、問われる時代
状況です。

 そんな中、氣になるニュース記事
を観ました。

 「政府は海外で日本語を勉強する
外国人の数を、2021年度までに、
3倍の年間3万人にする計画をまと
めた」と。

 非常に重要な計画であると思います。

 結局、自国の言語を、どれだけ世界に
普遍化できるのかが、勝負であると、私
は考えるからです。

 国連の公用語にも日本語を加えるべき
でしょう。

 フランスという国家が、経済力や人口
は別として国際社会で冠たる地位を占めて
いるのも、アフリカ諸国等への旧植民地国
に限らない「国家戦略としてのフランス語」
という視座を、世界に対して持っている
からだと思います。

 日本も学ぶべきです。

 ちなみに、日本企業、官庁等が学んで
いる外国語のランキング(2010年)は、
中国語、英語、ポルトガル語、ロシア語、
スペイン語、となっており、BRICSの
台頭がここでも顕著に現れていると思います。
 

 わが国有数のヘブライ語研究家の、
栗谷さんが書いた、この本で印象に残った
箇所は、「イスラエルのニュースは、国際
情勢がトップを飾る」という記述でした。

 本来、沖縄も日本もそうであるべき。

   

Posted by 國場幸之助 at 06:55Comments(0)

2011年11月07日

リゴレット鑑賞

「「未来」はいくつもの名前を
持っている。弱きものには「不可能」
という名。卑怯者には「わからない」
という名。そして、勇者と哲人には、
「理想」という名、である」
(ヴィクトル・ユーゴー)

 生まれて初めて、オペラなるものを
鑑賞しました。

 私の後援会長が実行委員長を務め、
芸術文化振興基金助成事業にもなって
いる、沖縄オペラ協会による公演、
ベルディ作曲、ヴィクトル・ユーゴー
原作の「リゴレット」。

 悲劇ではありますが、総合芸術に
ふさわしい迫力と感動と余韻を堪能
させていただきました。

 特に、主役(リゴレット役)兼、
総監督の翁長剛さんは、素晴らし
かったです。

 そして、あのようなレベルの普遍的
な芸術が、沖縄で鑑賞できるのも見事
であると思いました。

 後、会場の観客を見て、感じたことは、
(職業病のようなもので、知り合いがい
ないか、絶えず、氣になります)、人生
には芸術が必要であり、その前提として、
経済的な安定は不可欠であるということ、
つまり、年金制度のことを考えてしまい
ました。

 日本の場合、生活に必要な状態、
つまり、生活困窮者に対する支援内容が、
他国に比べて非常に厳しいことが明らか
になっております。

 生活困窮者が、文化、芸術を楽しみ、
教育を受けることを是としない、社会
背景があります。

 しかし、国家の責務として、長生きし
て戴き、豊かな老後を何らかの形で保障
するというスタンスは、堅持すべきだと
私は思います。

 最近、厚生労働省の社会保障審議会の
年金部門で、年金の支給開始が、68歳
に引き上げられることが検討されている
と、報道されています。

 年金財源の不足が、その背景にある訳
ですが、まずは、高齢者の社会参画期間、
つまり、希望すれば、長く働けるような
労働環境の整備から、取り組んでいかな
くてはならない。

 リゴレットの舞台に集う、人生の諸先輩
の顔を観ながら、こんなことも考えていま
した。


   


Posted by 國場幸之助 at 06:55Comments(0)

2011年11月05日

龍馬訪問

「今の我々が龍馬から学ぶべき点があるとすれば、とにかく一回全部受け入れてみるということでしょうか。剛の人というか、強い力でブルトーザー的にダーッと進むイメージを抱いていたんですけど、むしろ逆に柔よく剛を制すじゃないですが、全てを受け入れる器であり、多面体のような人だったのではないかと。だからこそ、ああいう魅力的であり、人を動かす人になれたのではないかと思います」(「龍馬の生まれたまち記念館」で見た、福山雅治の龍馬評)

後援会有志の皆様に誘われて、高知県を訪問しました。最大の目的は、中谷元衆議院議員をはじめ自衛隊関係者の方との意見交換がしたが、やはり、高知といえば、坂本龍馬です。滞在時間も限られていましたから、桂浜の龍馬像などは拝見できませんでしたが、龍馬の生まれたまち記念館や生誕の地や宿泊した宿の龍馬コーナーで、貪るように関係資料を眺め耽ってました。

ちなみに、空港も、高知龍馬空港と、人名を冠した日本で唯一のものです。昨年の龍馬伝でもブームが再燃したと思われますが、改めて、見事な偉人逸材人物であることを再認識させられた訪問でありました。
  

Posted by 國場幸之助 at 15:48Comments(0)

2011年11月04日

浪人支部長の会

「丘(孔子)や不言の言を聞けり」
            (荘子)

 昭和の時代は、大物スターが単独で
活躍していたイメージの強い時代でした。

 美空ひばり。石原裕次郎。田中角栄。

 しかし、平成は、ユニットが躍進する
時代だと思います。

 EXILE。AKB48。

 政治の世界でも同じではないかという
問題意識を持つ全国の若手の浪人支部長
有志で、会を立ち上げました。

 宮崎1区の武井俊輔支部長(36歳)。
 滋賀4区の武藤貴也支部長(32歳)。
 そして、沖縄1区支部長の私(38歳)。

 おととい、東京で初会合を持ちました。

 組織の作り方、資金繰りの苦しさ、
県連支部内での複雑な人間関係、政策
立案の手法、党本部との連携のあり方、
党改革の発信力の強化法などなど、新人
浪人支部長でなければ共感できない議論
は尽きることありませんでした。

 自民党は勝ったものが自民党であると
いう党風があります。

 しかし、政党も組織ですから、もっと、
当選に向けたプログラムを効率的に普及
させ、実践を促す仕組みは必要なのでは
ないかというのが、お互いの共通認識で
した。

 そして、もうひとつ我々が、再認識
したことは、選挙方法の勉強会の講師
から言われたこんな言葉です。

 「サイレントマジョリティーなんか
存在していない。君たちがその声を聞い
てないだけだ」と。

 改めて、地域歩きの重要性を痛切に
認識させられました。

 当選に至る、古今東西の様々な
政治家の体験記を読んできましたが、
この本は、秀逸でした。  


Posted by 國場幸之助 at 06:45Comments(0)