2016年11月10日

衝撃のアメリカ大統領選挙

 ちょうど二週間前に、上智大学で、
ジョゼフ・ナイ元米国国防次官補との
対話集会に参加しました。

 進行役の方が、「アメリカ大統領候補
に投票するとしたらどちらに入れますか」
という問い掛けに、会場の約9割強が
ヒラリー・クリントン、約1割弱が、ドナルド・
トランプでありました。

 その結果を見た、ジョゼフ・ナイ教授は、
「1割もトランプ支持なのには、驚いた」と
コメントしていましたが、昨日の新大統領
の誕生には、正直、衝撃を受けました。

 しかし、冷静に考えてみると、トランプ
大統領の誕生とは、アメリカ社会の
価値観、アメリカ国民の意識の反映で
あり、それは格差や分断、そして、
支配者階級への反発や、職や所得を
失った人々の怨念、そして既存の
統治システムへの根深い不信感が
極めて深刻であったという事の顕現で
あるともいえます。

 あと、在日米軍基地への撤退や大幅な
費用負担を求める主張、TPPやパリ協定
に反対するスタンスは、19世紀の、伝統的
な、アメリカの孤立主義に回帰している様に
思えますし、移民排斥的な見解等は、
アメリカの寛容性、多様性に反しますし、
国民皆保険の反対も含め、従来のアメリカ
が目指してきた方向性との余りも大きな
違いには、戸惑いも感じます。

 しかし、日米関係は、世界で最も重要な
二国間間関係であり、ニューヨークという
自由主義、資本主義の、ど真ん中で鍛錬
してきた新大統領の現状把握力は優れた
ものがあると信じたいですし、その根幹で、
両国の課題でもある、「沖縄」の存在も含め、
まずは、冷静で未来志向の対話と信頼が
構築できることを切に願いますし、その
働きかけの一助を担っていきたいと考えて
います。




Posted by 國場幸之助 at 05:21│Comments(0)
 
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