米国訪問に関する報告

國場幸之助

2021年04月20日 23:33

 本日は菅総理の米国訪問に関する報告と
質疑が本会議でありました。

 各党からの質問を通し、成果と課題が分かりやすく
観えてきたのは意義があることです。

 多くの議員から、台湾海峡の平和と安定の重要性、
平和的解決についてという部分が取り上げられて
いましたが、台湾海峡の安全は、日米にとどまらず、
中国にとっても世界にとっても、望ましい事です。

 日米の自由と民主主義体制と、
中国の権威主義体制との対立というトーンの報道が
殆どですが、政府が一元的に情報を独占し、上下下達
で命令がいきわたる体制には、個人の自由や人権や
尊厳や民主主義を守る余地が欠落してはいまいか。

人間の理性を過度に重んじ、無謬な情報を政府は収集し、
統治に活用できるという状態がいつまで続くのか。

 「衆知を集める」という価値のもとで、市井の、民間の、
大衆の、そして、地域の活力を生かせる自助、共助こそ、
国家の発展に生かせるのでは。
 
 いま手元にある資料では、2014年の外務省のASEAN
諸国でのアンケート、その内容は、最もパートナーとして
望ましい国はどこかというアンケートで、
日本が一位であり続けているのは、軍事力や経済力を超えた
価値と振る舞いと理念、そして、実践こそ、信頼を勝ち取る
姿勢である気がします。