自民党全議員懇談会

國場幸之助

2013年03月25日 20:22

 主権回復を記念する式典について、
全議員の懇談会が開催されました。

 日本は敗戦国ですから、主権を回復
するまでは、様々な過程がありました。

 私が思い出すのは、佐藤栄作首相が、
1965年8月19日、「沖縄の祖国復帰が
実現されない限り、日本にとっての
戦後は終わらない」という挨拶を、
目に涙を浮かべながら、那覇空港で
行ったという担任の話を、子供のころ、
聞いたことです。

 非常に印象的でした。

 あと、「君たちは(戦後)生まれた頃
から日本人である初めての世代だ」と
よく言われました。

 復帰時代は、米軍の統治下にあり、
本土に行くのもパスポートが必要で、
貨幣もドルであったという時代があり、
占領下ですから様々な人権の蹂躙の
記憶が残っている世代からすると、
4.28は、より複雑な氣持ちでしょう。

 私は本日の懇親会で、「式典が
お祝いあってはいけないし、4月28日の
主権回復と沖縄の祖国復帰の5月15日
を合わせて認識させるコンセプトと、
沖縄県知事をはじめ沖縄関係者が参加
出来る内容でなければならない」という
趣旨の要望をしました。

 沖縄選出の議員は、全員、発言していま
したが、国とは何か沖縄とは何かを考える際、
避けることが出来ない極めて重いテーマ
であると改めて感じています。