2023年02月25日

ロシアのウクライナ侵略から1年

 ロシアのウクライナ侵略から一年経ちました。

 尊い命が失われ続ける事態を一瞬でも早く
解消できるように、決意と思索と行動を継続します。 

 ウクライナ侵略が発生した教訓という趣旨の
防衛省が説明の際に活用するペーパーでは、

・ウクライナはロシアに侵略を思いとどまらせる
 十分な防衛力を持っていなかった。
・同盟国を有さず核の傘にも守られていなかった。
・脅威は「意図」と「能力」だが、「能力」に着手した
 備えが無かった。

といった内容ですが、それは我が国にも当てはまる
貴重な教訓です。

 同時に、現状から学ぶべき点も何点かあります。

・まず、究極的に国を守るのは、指導者と国民の紐帯、
 そして祖国を守り抜くという国民の意識と国家の覚悟。
・武力的な侵略の早い段階から、サイバー攻撃や、
 認知戦が激しくなっていた。
・核保有国には、対処が限定的にならざるを得なくなる。
・一国で国を守り抜くことはできない。同盟国と価値観を
 有する諸国との不断の関係構築強化は、死活的に重要。
・サイバーやドローンといったハイブリット戦の本格化。
・ミサイル対応と地下シャルターの重要性

など、思いつくだけでも多岐にわたります。

 日本から見えにくい国際政治の複雑な点もあります。

 ロシアと結びつきが深いインドの動向。

 北朝鮮や中国のロシアとの連携。

 アジア諸国で、ロシアに経済制裁等をしている国が、
 日本やシンガポールなど、極めて限定されていること。

 そして、国連総会で反対票や多くの棄権票(例えば
昨年11月の「侵略に伴うあらゆる損害の賠償要求」決議
には73ヶ国が棄権)が、ロシアへの制裁決議で生じている。

 という点は世界の分断化が進んでいる事を顕示しています。
 
 本年はG7の議長国。

 ロシア対応への我が国のリーダーシップは問われる年でもあり、
台湾有事で同様のことが生じさせない固い決意が求められる。

 性根添えて取り組みます。

 
 

 


 

Posted by 國場幸之助 at 10:47│Comments(0)
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