2009年03月20日

中江藤樹

大学の先輩から薦められて、滋賀県高島市が企画製作した中江藤樹のDVDを、明け方、娘と今まで観ていました。「人は誰もが美しい心を持っている。それを日々の努力で磨くのが、致良知」、「和やかな顔つきで人と接し、思いやりのある言葉で話しかけ、澄んだ目で物事を見つめ、耳を傾けて人の話を聴き、まごころを込めて相手のことを思う、という五事を正す」という中江藤樹の言葉が決めだと思います。ビクトルユーゴーの「ああ、無情」に出てくる、ジャベールが様々な場面で何度も出てくるようで、一見悪人のような人物が良心に目覚め、封建社会の制約にも関わらず、命をかけて良心を発揮する場面には心打たれるものがありました。最後のシーンで、ある侍が中江藤樹の墓参りの案内を農民に尋ねた際、その農民が羽織袴に着替えて案内した場面は、死後数百年経っても遺徳が失われていないことを表しており、印象に残る場面です。

Posted by 國場幸之助 at 09:16│Comments(0)
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