2009年03月22日

国頭林道

曾祖父の代からのふるさとである国頭村の、主要産業は林業です。一次産業の高齢化が深刻化する中、平均年齢約四十歳と若く、雇用従事者は、村役場に次ぐ数の多さです。私も県議会で林道建設が問題になるまで、林業の歴史や実態や文化はよく分かりませんでしたので、林業組合の知人に依頼して、林道を走りながら現場でブリーフィングを受けました。まず、やんばるの森は、手付かずの状態が今まで続いて来たイメージがありますが、一部のエリアを除いて約九割の森林は、伐採され、再び植林された山であると聞き、衝撃を受けました。二枚の写メールは、伐採直後のものと、植林して十年後のエリアの写真です。私の写す技術が未熟で伝わっていないと思いますが、生で観ると、実に生き生きとして、本当に美しい山でした。「やまは生きている。人間が適度に手を加えることで、食物連鎖が活発になり、山の再生機能を働かせることが出来る。手を加えないと荒廃する。そして我々は、生態系と環境を含む山を守って来たという自負がある」と言う話には、思いと使命感を感じました。そして、林業の自給率という視点も参考になりました。「林業も農業と同じで、自給率をあ
げることが大切だ。実際に、伐採のことを我々は収穫と呼んでいる」と。林道の建設は、開発と環境との二項対立ではなく、山と人間がいかに共存共栄していくのかという、大局的、根本的、長期的、本質的に捉えることが大切だと考えます。

Posted by 國場幸之助 at 12:33│Comments(0)
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