2010年11月16日

11月15日

 11月15日は、
 
 自民党の結党記念日です。

 そして、坂本龍馬の誕生日、そして、

 暗殺された日です。


 「敗戦した後の占領体制からの脱却」を謳った、

 55年前の「党の使命」は、今読んでも発奮します。

 そして、坂本龍馬の生き様は、今でも、龍馬「伝」として、

 多くの人々の、魂を震わす「何か」が、あります。


 福岡市長選挙、自民公明が支援した新人候補が、

 当選しました。

 早稲田大学雄弁会時代の畏友である、

 江口善明君の、テレビ局時代の同期であった

 ということもあり、嬉しい結果です。

 間違いなく、自民の風、では無く、民主への

 逆風が吹いている。


 その余波が、沖縄県知事選挙でも、

 影響している。


 その最大の要因が、民主政権の外交無策です。

 
 「ロシア大統領の国後島訪問は無い」、と、

 間違った情報を官邸に上げていた日本の外務省。

 しかし、責任は政治家にもあります。

 しかも、その結末は、1956年の日ソ共同宣言に基づいた

 「平和条約締結後、歯舞諸島と色丹島を返還するという方針は

 白紙に戻す、今後は、同宣言に基づいた交渉をする

 つもりは無い」という54年間、歴代の日本外交が

 積み上げた成果を、無にしたという

 信じられない状況を、民主党が招いた。

 「固有領土の返還、独立体制の整備」を掲げた、

 自民党の党綱領を読み直し、今の北方領土の現状を

 照らし合わせると、艱難辛苦の対ソ、対ロ交渉を

 してきた、先人たちに、本当に、申し訳ない。

 
 尖閣問題も同様です。

 中国漁船衝突ビデオ映像を流出させた海上保安官を、

 警視庁と検察当局は、逮捕しないことを決定しました。

 国家公務員法、守秘義務違反容疑で、事情聴取されて

 いたわけでありますが、ビデオ映像が広範で閲覧可能、

 証拠隠滅や逃亡の恐れなく、逮捕の必要が無いというのが、

 その理由です。


 映像の内容は、決して機密性があるものとは思えない。

 本来は政府が公開するのが、あるべき姿です。

 しかし、今回のケースは、国家公務委員法容疑に対する

 判断に加え、明らかに悪質、非のある、

 中国人船長の処分保留、釈放をしている一方で、

 海上保安官の逮捕は、国民感情が許さないという、

 見方も、法律解釈以外の側面で、間違いなくあった。

 
 しかし、私は、過激な攘夷思想を掲げる、

 土佐勤皇党ではなく、大局観を持っていた

 坂本龍馬的な知見が、求められていると思う。

 つまり、純粋法的に今回の判断が、

 国家公務員法に照らし合わせたものであれば

 構わないですが、中国に対する過剰な反感を

 抱く国民意識を考慮したものであるとすれば、

 日本の統治機構を揺るがす危機になる。

 どんな酷い政権であっても、

 国民が選択したものであれば、

 政治主導を前提とすべきであり、

 情報漏えいは、官僚機構の横暴でしかないと

 私は観ている。


 しかし、公憤した海上保安官の気持ちは分かります。

 
 いずれにせよ、本当の危機は、

 ロシアや中国といった、覇権隣国ではなく、

 領土や外交に無関心すぎた、

 日本国民そのものにある。

 そこも是正できる、

 沖縄県知事選挙でありたい。
 

 
 

Posted by 國場幸之助 at 07:01│Comments(0)
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