2021年03月12日

中国製ワクチンとパラグアイ

 パラグアイは南米で唯一、台湾と国交を持つ国です。

 既に中国は、53ヶ国の国にワクチン無償援助を実施し、
購入希望国27ヵ国に輸出しています。

 ブラジル、チリ、コロンビア、アルゼンチン、ペルー、
メキシコ、ボリビア等々、多くの中南米の国々は、
中国からのワクチンを積極購入していますが、
台湾と国交を持つパラグアイは、中国からはゼロ、
国内ではワクチン不足などに怒りを爆発させた
デモが首都アスンシオンで起きています。

 パラグアイ上院では昨年4月、コロナ対応支援が
豊富な中国と国交樹立する為、結果的に台湾と国交断絶を
することになる決議案が、「賛成16、反対25」で否決された
ものの、中国が攻勢を続けているのは容易に想像できます。

 南米のガイアナが、台湾事務所開設で合意し、半日後、
一方的に撤回し、一か月後、中国から無償ワクチンが2万回分
贈られたそうです。
(読売新聞3月9日記事参照)

 インドネシアのジョコ大統領、トルコのエルドアン大統領、
そして、セーシェル、ヨルダン、赤道ギニア、チリ、カンボジア等は、
首脳が接種を大々的に報道したり、中国製ワクチンを高らかに
評価する声明を出しています。

 そして、日本のコロナ外交。

 今晩、日米豪印の会談がありますが、当然、ワクチン外交の
戦略的論議もなされるでしょう。
 

Posted by 國場幸之助 at 21:41│Comments(0)
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